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ハローワークはどこでもいい?管轄外でできない対応と転職成功法

ハローワークはどこでもいい?管轄外でできない対応と転職成功法

ハローワークにはそれぞれ管轄がありますが、管轄外と管轄内で何が違うのか、利用するのはどこでもいいのか分からない人も多いです。

「初回登録」や「失業保険の手続き」は管轄外ではできないため、管轄を理解してハローワークを活用すれば、負担なく就職が成功します

今回は利用するハローワークはどこでもいいのか、管轄を調べる方法、管轄内外でできる/できない対応を徹底解説していきましょう。

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グッドカミング編集部
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ハローワークはどこでもいい?

ハローワークはどこでもいい?管轄の違いハローワークは、各都道府県に最低でも1ヵ所以上設置されていて、全国では544所で地域密着型の就職支援を実施しています。

住んでいる地域によっては通える範囲に複数のハローワークが点在しているため、どこを利用すればいいのか迷う人は少なくありません。

ハローワークには管轄が定められており、担当する市区町村が割り振られていますが、管轄内外問わずどこに住んでいても就職支援は可能

ただし、管轄内でしかできない手続きもあるため、該当する人は管轄内のハローワークに来所する方が賢明です。

ハローワークの管轄を調べる方法

自身が居住している地域をどのハローワークが管轄しているかは、厚生労働省のホームページで確認できます。

都道府県労働局所在地一覧から、住んでいる都道府県を選択しましょう。(例:北海道)

ハローワークはどこでもいい?管轄の違い

各地域のページにて、ハローワークを指す公共職業安定所の項目までスクロールし、管轄一覧表を押下。

ハローワークはどこでもいい?管轄の違い

公共職業安定所管轄一覧に遷移するので、管轄区域から居住している市区町村を探します。

ハローワークはどこでもいい?管轄の違い

該当する公共職業安定所があなたの住んでいる地域を管轄するハローワークです。

ハローワークの管轄内のみのサポート

ハローワークはどこでもいい?管轄の違い
ハローワークには、管轄内のみでしかできないサポートがあります。

金銭が発生する手続きと、初めてハローワークを利用する人の初回登録です。

【管轄内のハローワークのみ】
・初めての登録
・失業給付金の手続き
・失業の認定(失業状態の確認)
・各種助成金の手続き(事業主向け)

ハローワークに初めて登録

ハローワークで職業相談や求人紹介を受けるには登録が必須ですが、初回登録は管轄内でしか受け付けていません

あなたの住所を管轄するハローワークに行き、「求職申込書」を記載して窓口に提出します。

登録が完了するとハローワークカードが発行され、以降は利用する目的に合わせて管轄に関係なくどこのハローワークでも利用可能です。

ハローワークインターネットサービスでは、オンラインで求人の閲覧や仮登録ができるので時短になる。

ハローワークで失業保険の申請

失業給付金の受給申請も、管轄内のハローワークでしかできません。

失業保険の対象は、離職日以前の2年間で雇用保険に12カ月以上加入している人です。

手続きを希望するなら、離職票など申請に必要な物を準備してから管轄のハローワークに来所しましょう。

▶ 失業保険の申請準備
・雇用保険被保険者離職票
・印鑑
・顔写真2枚
・預金通帳
・マイナンバー
・本人確認証明書
・雇用保険被保険者証

▶ 離職票が手元にない
離職票は、企業からハローワークに対象従業員の離職証明書を提出すると発行され、企業から本人に手渡しされます。

有給消化などで最終出社日に間に合わなければ郵送する会社もありますが、退職日から数日以内には届くでしょう。

会社から離職票が届かないなら会社に問い合わせるか、会社の所在地を管轄するハローワークに催促するのが得策です。

離職票の提出
→自分の地域を管轄するハローワーク
離職票の催促
→会社の地域を管轄するハローワーク

ハローワークで失業の認定

管轄のハローワークで失業保険の手続きが完了してから失業給付金を受給できるまでは、下記の流れで進みます。

  1. 受給資格確認
  2. 受給説明会に参加
  3. 第1回目の失業認定日の案内
  4. 求職活動の実績を作る
  5. 受給

原則、4週間に1度のペースで実施される失業の認定(失業状態にあるかの確認)も、管轄のハローワークでしか手続きできません

もし受給期間中に住所の変更があれば、引越し先の地域を管轄するハローワークで「受給資格者氏名・住所変更届」を提出しましょう。

求職活動の実績は就職活動をしている証明を指し、失業認定日までに2回の実績を作れないと失業保険を受け取れない。

ハローワークで助成金手続き

事業主向けになりますが、各種助成金の申請手続きも管轄のハローワークのみです。

厚生労働省は、雇用の安定、職場環境の改善、仕事と家庭の両⽴⽀援、従業員の能⼒向上などに活用できる各種助成金を用意しています。

申請条件は雇⽤・労働分野の助成⾦のご案内で詳しく説明されているので、事業主は確認して管轄内のハローワークに来所しましょう。

ハローワークの管轄外でもできるサポート

ハローワークはどこでもいい?管轄の違い
すでにハローワークの初回登録を済ませていて、金銭が発生する手続きが必要ない人は、管轄外でも求職活動が可能です。

【管轄外のハローワークでもOK】
・職業相談やセミナーへの参加
・求人の検索、申込み
・紹介状の発行

ハローワークの職業相談とセミナー

ハローワークでは、仕事を探している人や就職活動のサポートをしてほしい人向けに、職員とマンツーマンでの職業相談を実施しています。

全国各地で就職活動に役立つ各種セミナーも開催していて、管轄関係なくどこのハローワークでも職業相談・セミナーへの参加が可能です。

失業保険の手続きをしているなら、職業相談とセミナー参加それぞれが1回の求職活動実績になるため、積極的に活用しましょう。

ハローワークの求人検索・申込み

ハローワークには求人を検索する端末が設置されていて、現在募集中の求人の情報を全国どこからでも探せます

希望条件にマッチする求人が見つかれば、管轄外のハローワークでも求人の申込みが可能

ただし、ハローワークは時期や時間帯によってかなりの混雑が予想され、求人検索端末は待ち時間が発生しやすいです。

ハローワークインターネットサービスを活用して事前に求人検索し、来所持は応募の手続きだけにするとスムーズ。

ハローワークで紹介状の発行

ハローワークで求人に応募するには紹介状の発行が必要ですが、紹介状は管轄問わずどこでも発行してもらえます。

企業の担当者と連絡がつけばその場で受け取れますが、代理人の受け取りや郵送はできないため、当日に繋がらないと後日また同じハローワークに行かなければなりません。

負担が大きくならないように、管轄外でも自宅からあまりにも遠すぎるハローワークは選ばない方が無難でしょう。

目的によってハローワークはどこでもいい

ハローワークには管轄が定められていて、それぞれのハローワークに担当する市区町村が割り振られています。

ハローワークの初回利用登録と、金銭が発生する手続き助成金の申請管轄内でしかできません

初回登録済金銭の手続きもない人は、全国どこのハローワークでも利用可能です。

ハローワークの管轄を理解し上手に活用して、就職・転職を成功させましょう。