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収入保障保険の満期とは?満期後どうなる?知っておきたい基礎知識を解説

収入保障保険の満期はいつ?
満期がきたら保障はどうなる?
収入保障保険は、家族を経済的に支えている人の死亡や高度障害状態に対し、毎月の給付金によって家族の生活を支える保険です。
収入保障保険の満期によって生じるリスクや備えを理解しておけば、将来設計に役立ちます。
本記事では、収入保障保険の満期の仕組みや満期後に必要な備え、見直しのタイミングについて解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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収入保障保険の満期とは?

収入保障保険は、被保険者が死亡または高度障害となった際に、毎月給付金を受け取れる仕組みです。

満期とは保障が終了する時点を指し、以下のようなライフステージの変化に合わせて設定される傾向があります。
● 子供の独立まで
● 被保険者の定年退職まで
● 配偶者が65歳になるまで
保障期間中は分割された保険金を定期的に受け取れる設計になっており、満期が来ると保障が自動的に終了。
保障期間が終わると万一の事態が起きても、新たな契約に切り替えない限り給付金は受け取れません。
将来の生活設計を考え、満期のタイミングと満期後の対応を早めに準備しておきましょう。
ランキングは各保険商品の優劣や推奨を示すものではなく、2025年08月01日~08月31日の申込件数、資料請求件数、及びアクセス数に基づいて作成したものです。
収入保障保険の満期後に必要な備え

✅ 医療保険で入院リスクに備える
✅ がん保険で長期治療への不安を補う
貯蓄や年金など他の生活資金を見直す
収入保障保険の保障が終わったあとは、公的年金や預貯金が生活の基盤となります。
給付がなくても安定して暮らすためには、老後資金の見直しが欠かせません。
さらに住宅ローンの返済状況や教育費のピークを把握するのも、家計管理の重要な視点です。
医療保険で入院リスクに備える
収入保障保険の満期後は、医療費への備えを強化するのが重要な検討ポイントです。
年齢を重ねるほど入院や通院のリスクが高まるため、医療保障の確保が欠かせません。
入院一時金や通院給付が整った医療保険を選べば、不安を大きく軽減できます。
医療保険の保険料は加入年齢で変動するため、将来の治療費を見据え、必要な保障を早めに準備しておきましょう。
ランキングは各保険商品の優劣や推奨を示すものではなく、2025年08月01日~08月31日の申込件数、資料請求件数、及びアクセス数に基づいて作成したものです。
がん保険で長期治療への不安を補う
収入保障保険の満期を迎えた後は、がん治療への備えも大切な検討ポイント。
がんは治療が長期に及びやすく、医療費や生活費に影響を与えやすい病気です。
診断一時金や通院給付を重視すれば、治療と生活の両面を支えられます。
年齢が上がるほど保険料が高くなるため、家族の将来を守るためにも、がん保険を活用した長期的な備えを検討しましょう。
終身保険などで死亡保障を確保する
収入保障保険の満期を迎えた後、多くの人が次に考えるのは死亡保障の確保です。
終身保険は満期が存在せず、一生涯にわたり保障を持ち続けられる仕組みで、一時払終身保険を利用すれば、退職金を活用した効率的な準備が可能です。
老後資金や相続対策を考慮すれば、より効果的な保障設計につながるでしょう。
収入保障保険の満期後に起きやすい勘違い

✅ 解約返戻金があると誤解する
✅ 通知が来ないため満期に気づかない
満期後は自動で保障は続かない
契約で定めた満期に到達した時点で保障は終了し、一般的な収入保障保険は契約が延長されず、保障の効力も残りません。
仕組みを理解していないと、万一の際に給付を受けられず家族の生活へ影響が及びます。
保険証券や契約書に記載された満期日を確認し、保障が終了する時期を具体的に把握しておきましょう。
解約返戻金がない
収入保障保険は、払い込んだ保険料が積み立てられない掛け捨てタイプがほとんど。
貯蓄型の保険には解約返戻金がありますが、収入保障保険は解約しても返ってくるお金はありません。
解約返戻金とは?
解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは、保険契約を解約した際に払い戻されるお金。金額は主契約・特約の種類/契約年齢/性別/経過年月数/保険料払込月数などによって変動します。
保険料の負担は抑えられますが、将来に向けて貯蓄しながらリスクに備えたいという人には不向きです。
保険を貯蓄として活用したいなら、満期保険金や解約返戻金を受け取れる貯蓄型保険と合わせて検討してみましょう。
満期後に返戻金がないのが一般的
収入保障保険は掛け捨て型が多くであり、満期まで保険金を請求しなかった場合でも返戻金は発生しません。
満期時に何かしらの返金があると誤解していたら、資金計画にズレが生じる可能性も。
保険証券や契約概要を確認し、自分の契約が掛け捨てか返戻金付きか明確に把握し、別の手段で備えましょう。
特に子どもが独立前に満期を迎える場合は保障の空白が生じるため、保険の見直しや追加の備えが重要です。
通知が来ないため満期に気づかない
収入保障保険の満期が近づいても、保険会社から必ず通知が届くとは限りません。
通常の収入保障保険であれば満期到来で自動的に保障が終了するため、契約者の方でもしっかりと把握・管理する必要があります。
通知を見落としていた場合、備えがない期間が生まれる可能性も。
保険証券の記載内容や、契約時の満期設定を定期的に確認し、不明点は、早めに保険会社へ問い合わせて不安を解消しましょう。
収入保障保険に加入する際のポイント

保険料とバランスを考慮する
保障額を多くすればするほど安心感は増しますが、月々の保険料も高くなり、長期的に継続できないリスクが高まるおそれも。
たとえば「毎月30万円支給 × 20年」で設計すると、総額は7,200万円となり、月々の支払う保険料は割高になってしまいます。
現実的に「何年分の生活費が必要なのか」「貯蓄や遺族年金で補える部分はどこか」をしっかり見極めましょう。
必要に応じ、収入保障保険と定期保険を併用するなど、柔軟な組み合わせも検討するのがおすすめです。
インフレや教育費の上昇も考慮する
現在の生活費だけでなく、将来的にかかる費用の増加も視野に入れましょう。
特に進学、塾、留学などの教育費は年々上昇している傾向があるため、やや多めに見積もると安心です。
また、インフレによる物価上昇にも備え、現時点よりも10〜15%程度上乗せして設計する人もいます。
給付金額は月々の支出を想定して設定
まず最初に確認すべきは、家族が生活するために必要な月々の支出です。
住居費(家賃・ローン)、食費、水道光熱費、通信費、保険料、教育費、交通費などを合算し、最低限必要な生活費を算出します。
子どもが複数人いる場合や、進学予定がある場合は、教育費を多めに見積もると安心です。
必要保障額を月々の生活費だけで単純に掛け算してしまうと、実際に家族が必要とする金額に届かないケースも。
教育費や住宅ローンの残債、保険料、介護費などの将来的な支出も見越して、やや余裕のある計算を心がけましょう。
ライフプランに応じた見直しが重要
収入や家族構成の変化に応じて、保障内容が現在の状況に合っているかを定期的に確認する必要があります。
収入保障保険は長期間の継続を前提としているため、途中解約や大幅な見直しには向いていません。
医療保険や終身保険と併用しておくと、万一の場面における補償の厚みを強化できます。
無駄な保険料を避けつつ、家計に無理のない形で保障が継続するよう設定するのが安心です。
収入保障保険の満期後:まとめ

収入保障保険は、万が一被保険者が死亡または高度障害となった際に、家族が毎月給付金を受け取れる仕組みです。
収入保障保険は満期を迎えると保障が終了するため、老後資金や追加の保険を早めに準備する必要があります。
返戻金がない特徴を理解したうえで、医療保険や終身保険、貯蓄を組み合わせると安心。
将来設計を見直す機会として満期を活用し、必要であれば専門家に相談して最適な備えを整えましょう。