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  • インタビュー

ネオファースト生命 商品開発の視点から見る「本当に必要な保険」とは

私たちは保険商品を検討する時、消費者の目線で見ています。

保険商品が開発される背景や実現可能な保障について知るのは、自分に合う保険商品を探すきっかけの一つになるのではないでしょうか。

今回はネオファースト生命の本社に直接お伺いし、CX保障開発部ラインマネジャーの後藤泰輔さんから保険商品を開発する側ならではの着眼点や想いについてインタビューしました。

■ネオファースト生命
ネオファースト生命は、第一生命グループの一員として、ミッションである”「あったらいいな」をいちばんに。”に基づいた新しい保険の仕組みを提供する企業です。2015年8月の医療保険「ネオdeいりょう」発売以降、保険への加入・継続で健康増進に役に立てる商品・サービスを開発しています。

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ネオファースト生命は何でも言える社風

保険業界を選んだ理由、ネオファースト生命で働いている経緯を教えてください。

後藤さん

保険業界を選んだのは、面接官から受けた言葉がきっかけです。

「作り出した商品を世に出したい」気持ちがありつつも志望企業が定まらなかった新卒時代、第一生命の方に保険業界の業務の幅広さを教えていただき、入社を決心しました。

第一生命では営業職員のサポート業務を経て商品事業部(商品開発部門)へ。子会社のネオファースト生命に人事異動してからも、商品開発の仕事を続けています。

入社当時から商品開発に興味があり、結果的に希望が叶ったので、面接を担当してくださった方々には感謝しています。

ネオファースト生命の強みを教えてください。

後藤さん

「何でも言える」「何でもやってみる」文化があります。

ネオファースト生命は、どちらかというと小規模の会社です。

規模が小さいからこそ立場が違う相手にも意見を言いやすく、意見を聞いて正しければ納得するし、間違っていれば指摘してくれる。

何でも言いやすい文化、何でもやっていく空気感、風通しの良さがネオファースト生命の強みだと思います。

お客さまの声は商品開発に大きく影響する

後藤さんがご担当されている「商品開発」とは、どんなお仕事ですか?

後藤さん

大まかに言うと、顧客のニーズと利益のバランスを考えながら保険商品を作る仕事です。

マーケティング調査や省庁が出した調査結果、アンケート、自社商品の売れ行きなどを見ながら「何をどんなコンセプトで作るか」「どの客層に刺さるか」を追求しています。

今ある課題に対して有益なデータを最初に探す時もあれば、「売れる商品」「今までにない切り口」を目指して市場調査やニーズを深掘りする時もある。考え方はその時次第です。

コンセプトが固まった後は、お客さまのニーズと収益性のバランス、実現可能性などを考慮しながら商品スキームを具体的に設計します。

商品開発で、いわゆる「お客さまの声」を活かした経験はありますか?

後藤さん

100%反映できるわけではありませんが、お客さまの声は常に確認しています。

コールセンター等に届いたお客さまからの「こうしてほしい」というご意見は定期的にフィードバックされています。

対応可能かつ多くのお客さまにとって有益な要望は反映すべきですし、マーケットイン(お客さまのニーズ・困りごとに応える)の商品開発では、お客さまの声が必要不可欠です。

全てのご意見に沿った保障を実現するのは困難ですが、お客さまに対してより良いサービスを提供できるよう参考にしています。

意見を反映した改定があった場合、既に契約中の方は恩恵を受けられますか?

後藤さん

改定内容の恩恵を受けるには、基本的に再度契約する必要があります。

商品改定の内容は基本的に既存の契約には適用されないので、既に契約中の方が商品改定の恩恵を受けるのは難しいでしょう。

改定後に契約を乗り換える際は、保険料の変更や、その時の健康状態によっては加入が難しくなる可能性も考慮しなければなりません。

保険期間が長期にわたる生命保険の契約は、特に慎重に吟味すべきかと思います。

商品開発目線で見る「良い保険」とは

商品開発の目線で「これはすごい!」と思った他社商品はありますか?

後藤さん

お客さまが積極的に精密検査を受ける動機づけになる保険商品ですね。

生命保険では、「入院や治療を受けないと給付金を受け取れない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

がん保険の中には、がん検診によって精密検査が必要となった段階で給付金を受け取れる商品があるんです。

健康診断等で再検査と言われても、ついつい放置してしまう方もいますよね。

金額自体は大きくないかもしれませんが、「給付金がもらえるなら再検査しよう」と前向きな気持ちになれるのではないかと思います。

当社は「保険商品を通じてお客さまの健康を応援したい」思いで保険商品を提供していますが、まさに早期発見・重症化予防につながるよい保険商品だなと感じました。

他社商品の研究は「ネオdeがんちりょう」などに活きていますか?

後藤さん

柔軟性のある商品設計を実現する後押しになりました。

がん保険には、がんで入院した日数分給付金を支払う「日額給付」、診断された時点で給付金を支払う「診断給付」、治療費を月額で支払う「月額給付」…など様々な商品がありました。

商品開発をした「ネオdeがんちりょう」についての話ですが、私は「どれがメインと決めるのではなく、本人の希望で選べる方が良い」と主張したんですね。

診断時点での給付がいい方もいれば、治療を受けた月ごとの給付がいい方もいるでしょうから。

社内で議論を進めていたんですが、説得している間に、他社がまさにそういった保険を出したんです。

反対意見に対して「他社がやってるんだから、うちもやるべきだ!」と主張しましたね(笑)

結果的に、お客さまのニーズに応じられる商品開発ができたと考えています。

商品の研究を通じて認識している課題はありますか?

後藤さん

保険料の安さだけを押し出した商品に偏らないようにしたいですね。

他社商品と比較される性質上、価格競争に走りすぎているのは業界全体の課題ですね。

保険料が下がった分保障内容が薄くなるだけでなく、安さを追求し過ぎると、今後の商品開発や保障内容にも制約がかかっていくかもしれません。

保険料が飛びぬけて安い商品があると、業界全体で保険料の水準がそこに合わさっていくのは仕方ないのですが…。

自分への戒めにもなりますが、個人のニーズに合った保険を提供するためにも、保険料以外の部分で切磋琢磨していかなくてはならないと思っています。

「必要な治療を受けられる」保険の実現

商品開発で非常に良いと思ったアイデアを却下された経験はありますか?

後藤さん

メリットはあっても「お客さまへの保険商品の説明が困難」と却下されたアイデアがあります。

現在のがん治療には幅広い方法があり、「がん遺伝子パネル検査」(有効ながん治療の方法を探すための検査)を受ければ有効な治療法も特定できるんです。

抗がん剤で標準治療を受けていて、有効な治療が見つかったのに高額だから新しい治療は受けられない、なんて良くないじゃないですか。

検査で判明した治療法について、保険適用かどうかを問わず保障する商品を提案したのですが「専門的な知識がないと理解できないし、説明しきれない」と却下されたんです。

とはいえ、当時日の目を浴びなかった「がん遺伝子パネル検査」も今は一部保険適用で知名度も少し出たので、今提案すれば反応も違うかもしれません。

実現不可能でも「あったらいいな」と思う保険はありますか?

後藤さん

自己負担がゼロになる保険が実現すれば理想的ですね。

民間の生命保険は、公的医療保険制度の補完になる商品だと思っています。

だから、公的医療保険制度の対象にならない自己負担分を全て保障する保険があれば良いですね。

患者さまとしては、「どの治療を選んだとしても治療費の心配なく安心して治療に専念できる」のが重要なはず。

国が公的医療保険制度の対象としていない治療法にはそれなりの理由がありますし、公的医療保険制度の対象ではない治療も保障する保険について国から認可を得るのは、現実的には難しいと思います。

手軽に給付金を受け取れる、となるとモラルリスク(保険金の不正な取得・悪用)が出てくるし、非常にハードルが高い話です。

それでも、全ての治療を実質的な自己負担ゼロで受けられるのが理想的な保険の形だと考えています。

「誰もが幸せになる」商品は存在しない

商品開発で大変だったエピソードを教えてください。

後藤さん

特定の「エピソード」というよりは…、毎回大変です。

商品開発って、売れたい気持ちの一方でリスク管理や収益の話が絡むんです。

保険料の価格競争も同じ話で、「下げれば売れるけど、収益は下がるからどうしよう」「支払い事由は幅広い方が魅力的だけど、保険商品として成り立つのか?」と、相反する要素が常にある。

誰もが幸せになる世界は実現できないので、どこを切り捨てるべきか…落としどころを見つけるのはいつも大変です。

完全な答えはない世界ですから、何を軸にするか、どうバランスを取るかをずっと考えています。

では、商品開発で嬉しかったエピソードはありますか?

後藤さん

こだわった商品のコンセプトが認められた時です。

どんなに反対されても「これは必要だ」と主張していた保障が他社から出た後、反対意見を超えて出して結果が出たのは成功体験になりました。

他には、「ネオde3疾病サポート」という三大疾病を保障する商品に、自分のこだわりで三大疾病によるリハビリ治療のための通院を保障する特約を追加したんです。

保障内容について、多くの募集担当者から「これは本当にいいコンセプトで作られている」と意見をもらえたのは非常に嬉しかったですね。

 ネオde3疾病サポート(正式名称「無解約返戻金型三大疾病一時給付保険」)の保障内容詳細につきましては商品パンフレット等をご確認願います。

柔軟な保障がネオファースト生命の強み

「ネオdeがんちりょう」「ネオdeいりょう」の特長を教えてください。

後藤さん

「ネオdeがんちりょう」「ネオdeいりょう」の特長として、柔軟性が共通しています。

「ネオdeがんちりょう」は保障内容をお客さま自身が選べますし、「ネオdeいりょう」も特約・特則の組み合わせを自由にカスタマイズできる1ようにしています。

どちらの保険も幅広い保障範囲と保障の選択肢を多く有しているので、幅広いニーズにきめ細やかに応えられるのが商品の強みですね。

私も「ネオdeがんちりょう」2に加入しているのですが、通院や自費診療など保障の範囲が幅広く、消費者目線でも安心できる保険だと思っています。

1 「ネオdeいりょう」の主契約(入院保障)は必須の保障となります。

2 「ネオdeがんちりょう」は、責任開始期の基準日からその日を含めて90日を経過した日の翌日を責任開始期とし、その日から保障を開始します。

ネオファースト生命の保険は、どんな方におすすめですか?

後藤さん

色々な不安を幅広くカバーしたい方におすすめです。

自分がどんな病気になるかわからない不安に備えるために、保険商品は存在します。

色々な不安をなるべくカバーしたいと思っている方には、特約も含めて商品ラインナップが豊富な当社の保険をおすすめしたいですね。

単品商品が多く、特約の組み合わせの自由度が高いので、「こういう組み合わせじゃないと売れない」プラン指定はあまりないんです。

制限が少ないからこそ、個々のお客さまのニーズに合う保障をお届けできると思います。

「売れ筋ではないけど実は良い」商品ってありますか?

後藤さん

自己負担割合に応じた備えができる特約があります。

「ネオdeいりょう」に付けられる「治療保障特約」は良い特約だと思いますね。

「治療保障特約」では、公的医療保険の給付対象となる入院(日帰り入院を含む)をした時や、外来で公的医療保険の給付対象となる手術・放射線治療などを受けた時、給付金をお受け取りいただけます。

契約は10年更新で、お客さまの公的医療保険制度における医療費の自己負担割合と自己負担限度額を参考に、特約の型と支払限度の型を選ぶことで、自己負担割合に応じた備えができます。

売れている特約ではありませんが、「医療費の自己負担額に対して備える保険」のコンセプトは非常に良いと思っています。

 ネオdeがんちりょう(正式名称「無解約返戻金型終身がん保険」)、ネオdeいりょう(正式名称「無解約返戻金型終身医療保険」)の保障内容詳細につきましては商品パンフレット等をご確認願います。

必要な保障を選ぶには自己分析が不可欠

今後商品開発を通じて取り組みたい事柄を教えてください。

後藤さん

サービス・商品の組み合わせでお客さまの悩みを解決したいです。

保険商品の力のみでお客さまが解決したい悩み・不安を完全に解消するのは難しいのが現実です。

保険金・給付金といった金銭で解決する要素が大きい保険商品だからこそ、まずは金銭的事情で治療を受けられない方を救いたいと思っています。

「効果のある治療なのにお金がなくて受けられない」状況から救って、「保険に入っていたから治った」まで導ける仕組みを実現したい。

お客さまが豊かな人生を送れるよう、当社の理念”「あったらいいな」をいちばんに。”を体現できるサービス・商品の組み合わせで価値を提供していきたいと考えています。

このインタビューを見ている方に一言あればお願いします。

後藤さん

まずは必要な保障を自分の中で整理しましょう。

保険には様々な商品があり、それぞれに微妙な違いがあって分かりづらいですよね。

「どういう保障が必要なのか」を最終的に判断するのはご自身です。

保険ショップや募集担当者に聞けば説明を受けられるのですが、自分なりに「こういう保障がある保険が欲しい」と考えた上で説明を聞いた方が、必要な保障を迷わず選べます。

保険に入る目的意識や判断基準が薄い状態で契約をしても、本来必要だった保障が受けられないかもしれません。

自身のライフスタイルや金銭事情に合った保障を見つけるために、まずは自分自身が求めている保険が何なのか、よく検討してみましょう。

  • B24N1002(2024.4.16)