• アンケート調査

脱毛サロンの長期契約ってどう思う?73.2%が「長期契約を避けたい」と回答

脱毛サロンの長期契約ってどう思う?73.2%が「長期契約を避けたい」と回答【独自アンケート】

「肌を見せる時期になるとムダ毛が気になる」
「でも脱毛サロンで契約するのは不安…」

近年、脱毛サロンの経営破綻が相次いでおり、2024年には大手サロンが突如閉店したり、前払い金の返金が行われなかった事例が報道されるなど、業界全体への信頼が揺らいでいます。

高額プランを巡るトラブルも後を絶たず、消費者庁や国民生活センターは引き続き注意を呼びかけています。

本調査では、脱毛サロンの利用経験や契約への意識、脱毛や除毛にかけた費用、今後の利用意欲や希望するサービスの傾向について、実際の利用者の声を集めました。

脱毛エステの通い放題コースなどでの中途解約・精算トラブルに注意!「途中でやめたら返金なし!?」「解約したのに支払いは続く…」(国民生活センター)

◆調査概要
概要:脱毛サロンの倒産に関するアンケート
有効回答数:82人
調査対象:日本在住の男女
調査実施日:2025/4/3~2025/4/24
調査方法:インターネットによる任意調査
  • この記事の編集者
  • 最新記事
グッドカミング編集部
グッドカミング編集部
グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

脱毛経験者は回答者のうち約73%

回答者82人のうち、「現在も利用している」と答えたのは10人(約12.2%)、「過去に利用したことがある」とした人は50人(約61.0%)でした。

約73%が脱毛サロンを利用した経験がある一方で、「利用を検討したがやめた」は7人(約8.5%)、「一度も利用したことがない」は15人(約18.3%)。

脱毛に対して興味を持ち、実際にサービスを受けた経験がある層が、今回の調査対象の中心となっています。

倒産を知る情報源はニュースサイト・テレビが主流

脱毛サロンの倒産についての情報は「ニュースサイト」から得た人が46人と最も多く、次いで「テレビの報道」が36人、「SNS(XやInstagramなど)」が29人でした。

口コミよりも報道機関やニュースメディアを通じて倒産情報を得る傾向がが読み取れます。

約12.2%の回答者が金銭被害を経験

脱毛サロンの倒産によって金銭的被害を受けたと答えたのは10人(約12.2%)でした。

被害額の内訳は「数千円~数万円程度」が5人(約6.1%)、「10万~20万円程度」が3人(約3.7%)、「20万円以上」が2人(約2.4%)です。

脱毛経験のある人に限定すれば、約6人に1人が何らかの金銭的な損害を被っている計算になります。

実際に被害を受けた回答者のコメント(一部抜粋)
● 永久脱毛の無制限プランに契約していたが、突然の倒産に愕然とした。
● 大手脱毛クリニックの7回コースに契約していたが、4回目の施術後に倒産。現在もローン返済中。
● コロナや妊娠で通えず、再開しようとした矢先に倒産連絡が届いた。
● 通っていたサロンが無通知で閉鎖。マイページも消えて対応できなかった。
● 紹介を受けて30回20万円の契約をしたが、4回目の施術を前に閉店した。

長期契約を避けたい層は7割以上

脱毛サロンの倒産報道を受け、多くの人が契約時のリスクを意識するようになりました。

アンケートでは「都度払いや少なめの回数制を選びたい」と答えた人が47人(約57.3%)と最も多く、「倒産リスクがあるため契約を避けたい」という回答も13人(約15.9%)。

「不安はあるが必要性を感じたら契約する」が14人(約17.1%)、「特に不安を感じていない」が1人(約1.2%)と問題視していない層も一定数います。

上記の結果から、支払い方法や契約内容に柔軟さを求める消費者が増えているのが明らかです。

信頼性を判断する基準は「口コミ」「返金ポリシー」

脱毛サロンやクリニックの信頼性を見極める際に重視されていたのが「口コミやレビューサイトの評価」です(46人、約56.1%)。

次いで「契約内容や返金ポリシー」が14人(約17.1%)、「株価や経済ニュースなど客観的な指標」が8人(約9.8%)でした。

利用者の実体験に基づいた意見を参考にする傾向が強く、安心して契約できる制度の有無も重要視されています。

除毛・脱毛に10万円以上使った回答者が47.6%

脱毛や除毛にかけた費用として、最も多かったのが「10万円~20万円」(17人、約20.7%)でした。

「50万円以上」11人(約13.4%)、「20~50万円」11人(約13.4%)と、全体の約47.6%が10万円以上を脱毛関連に支出していたのが明らかになりました。

医療脱毛、家庭用脱毛器が関心を集める

近年の脱毛サロン倒産の増加により、今後どのサービスを選ぶかに対する意識にも変化が見られます。

医療脱毛を受けたい」と答えた人が46人(約56.1%)と最も多く、「美容脱毛サロン」を選んだ20人(約24.4%)を大きく上回る結果となりました。

美容外科や美肌治療にも対応するクリニックに信頼を寄せる傾向が強まっているのが特徴です。

また、「家庭用脱毛器」に興味があると回答した人は30人(約36.6%)で、倒産リスクのない自宅ケアへの関心も高まっています。

料金の明確さと返金保証が最重要ポイント

脱毛サービスを選ぶうえで最も重視されたのが「料金の明確さ」で、47人(約57.3%)が支持しています。

「返金保証」が42人(約51.2%)、「倒産リスクの低さ」が40人(約48.8%)、「通いやすさ・店舗数」が39人(約47.6%)と続きました。

費用とサービスの透明性を求める意識が強まり、トラブル回避につながる制度への信頼が高まっています。

脱毛サロンに関する意識調査まとめ

  1. 「長期契約をしたくない」「都度払い・少なめの回数制を選びたい」と答えた人は約73.2%
  2. 脱毛に10万円以上を使った人が全体の約47%
  3. 「料金の明確さ」「返金保証」「倒産リスクの低さ」などが重視される

今回のアンケートでは、倒産による金銭的な被害を受けた回答者が約12%に達しました。

直接被害を受けていない人でも、長期契約に不安を感じ「契約を避けたい」「都度払いにしたい」と回答した層が全体の73.2%を占めています。

今後の脱毛サービスには、「料金体系のわかりやすさ」「施術中止時の返金制度」「安定した経営状況」など、安心して利用できる環境が求められていると言えるでしょう。