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  • インタビュー

SBI生命 シンプルな保障でリスクへの備えを|お客さまの将来に寄り添うネット加入の保険商品

保険を選ぶ際、本当に大事なのは「保険料の安さ」だけでなく、自分に合っている保障を得られるかどうか

消費者側だけではなく、保険商品を開発している側の視点に触れるのも自分に合う保険商品を探すきっかけになるのではないでしょうか。

今回はSBI生命保険株式会社(以下:SBI生命)に直接お伺いし、商品部長の松本真介さんから商品開発のお仕事や開発側の想い、必要な保障の選び方についてインタビューしました。

選びやすい保険を目指す

商品開発にはどのような業務がありますか?

松本さん

大まかには「企画」「文書作成」「保険料計算」に分けられます。

SBI生命の商品部において、「企画」は商品のコンセプト、どういう商品を作るかを決める業務です。

他社ではこんな商品があるので、これぐらいの保障内容と保険料で…とイメージ・コンセプトを作って比較します。

「文書作成」はお客さまとの契約を規定する「約款」や、金融庁に提出する「事業方法書」などを作る業務です。

「事業方法書」は、ルールに沿って保険が取り扱う範囲を示す計画書のようなものです。

三つ目が「保険料計算(プライシング)」。この領域は「アクチュアリー」という資格を持った専門家が担当しています。

様々なデータを探して、そこからリスクの発生率など、基本的な計算に必要な確率を求める業務ですね。

SBI生命

保険商品を直接作る以外の業務も多くあるんですね。

松本さん

お客さまの視点では見えない部分もありますよね。

昔はどこの保険会社でも商品が一緒だったので、(一部の外資系などを除いて)名前が違うだけで保険料もほとんど一緒だったんですよ。

でも、今は各社が工夫して色々な商品を作っています

お客さまのためにこういう商品を作りたい!となった時にぴったり必要なデータや資料があるかというと、存在しない方が多いです。

そのため、類似の使えるデータを探したり、組み合わせを試行錯誤したりと、非常に地道な作業もありますね。

SBI生命にあって他社にない強みはありますか?

松本さん

お客さまにとって選びやすい保険を提供している点です。

インターネット完結でご契約できる保険を提供している。保障がシンプルで分かりやすい。リーズナブルな価格帯。この3点ですね。

保険商品の性質上難しい部分も出てしまうのですが、お客さま自身が価格や保障内容を他社と比較して、納得した上でご加入いただくのが一番理想的です。

「他社にない」「オリジナリティ」とは反する話になりますが、お客さまにとって比較しやすい保険にはシンプルさが求められます。

当社全体で見た場合、件数としての売れ筋はやはりシンプルな定期保険ですね。

定期保険は他社さんとの競争も激しいのですが、SBI生命の「クリック定期!Neo」はインターネット申込みに限定し、解約返戻金をなくして保障内容をシンプルにすることで業界最安水準 の保険料を実現しています。

SBI生命を含むネット申込が可能な生命保険会社8社の定期死亡保険を以下の条件で比較した結果、最安の保険料との差が10%未満であったため業界最安水準という表記を使用。(※2024年5月13日時点)
【比較条件】20歳、30歳、40歳、50歳、60歳、男・女、リスク細分型の商品を除いた定期死亡保険、死亡保険金額1,000万円、1,500万円、2,000万円、保険期間10年、20年、60歳満了、65歳満了、80歳満了、月払、高度障害保障あり、その他特約なし。

SBI生命

お客さまのアイデアを取り入れる試み

「お客さまの声」は商品開発に活かされていますか?

松本さん

当社ではお客さまからアイデアを募集する試み(提案募集)を実施してきました。

提案募集をしている企業は業界でも珍しいと思いますが、実際に就業不能保険「働く人のたより」はお客さまの提案によって実現した商品です。

商品自体ではなくサービスでも様々なご提案がありまして、例えば保険金をお支払いする時に、事前に託されていた音声データもあわせてお渡しするとか。

亡くなった人の声で目覚まし時計を作って毎日「おはよう」などのメッセージを聞けるサービスは、特にほっこりするアイデアとして印象に残っています。

他社の商品を研究していて「これはすごい」と感じる商品はありますか。

松本さん

月々の自己負担額分を保障するタイプの医療保険ですね。

正確には、高額療養費制度による負担額を前提として月々の自己負担額を保障してくれる医療保険です。

SBI生命はインターネットでのご契約がメインなので、なるべく保障をシンプルにしたい思いがありまして…。

難しくなりがちな医療保険でも説明が一番シンプルになるのが実損補償型かと思うのですが、その辺りを上手く実現させている商品だと感じています。

ここに差額ベッド代や自由診療などによって発生するイレギュラーな費用の保障を特約として用意すれば、お客さまもより保障を設計しやすくなるのではないでしょうか。

実損補償型とは?
入院などにかかる自己負担額を補償する保険。比較としてよく扱われる「日額補償型」では入院1日につき5千円や1万円など一定の金額が支払われる。

全員にとって便利な保険の仕組みが理想的

商品開発で大変だったエピソードを教えてください。

松本さん

英語でのやり取りが大変だったことです。

かなり昔、外資系の同業他社にいた頃の話なのですが「アメリカで売れている保険商品を日本でも売ろう」という話になりました。

実際は一切手を加えないわけではないんですが、ほぼそのままの形で売ることになりまして…。

当時日本の会社にはない仕組みもあったため、その商品の保険料計算の担当者が海外から着任されたのですが、日本語が全く話せませんでした。

日本で販売する商品なので約款やいろいろな資料を日本語で作成する必要があるのですが、自分でアメリカの商品資料を読んで、もう一度自分の英語で書いて解釈が合っているかを確認しながら、日本語版の資料を作成していきました。

担当者と英語でしかコミュニケーションできなかったので大変でしたが、英語は上達しましたね。

では、商品開発で嬉しかったエピソードはありますか?

松本さん

自社商品が「オリコン1位」などのランキングに載ったことですね。

SBI生命で初めて経験したことなのですが、FPが監修する「よい保険・悪い保険」(徳間書店)などでも良い順位につけていただけました。

あと、ショッピングセンターなどにある代理店さんで置かれているパンフレット等を見かけて、満足感を感じる時はあります。

もう少しパンフレットが前のほうにあると嬉しいな!と思うこともありますけどね(笑)

SBI生命

現時点での商品化は難しいけど「あったらいいな」と思う保険商品はありますか?

松本さん

自己負担分を自動的に保障できる医療保険ですね。

マイナンバーカードの保険証のデータを保険会社とつなげて、自動的に給付される保険が実現できないかと考えています。

基本的に民間の保険は公的保険でカバーされない部分をカバーする役割じゃないですか。

公的保険は保険証を出せば、自動的に7割分を払ってくれますが、残り3割も同じようにできないのかな、と。

今も3割部分を保障する保険は存在するのですが、自動的に支払う仕組みまで含めるとまだありませんね。

もちろん、カルテの情報連携などの理由はあると思いますが、お客さまの手間も保険会社のオペレーションも減りますから、実現するといいなと思います。

ニーズに合った保障を選択しよう

就業不能保険「働く人のたより」のおすすめポイントを教えてください。

松本さん

業界最安水準の保険料と、ニーズに合わせたタイプ選択ですね。

「働く人のたより」は、「全疾病型」「3疾病型」「がん保障型」の3タイプがあり、「全疾病型」では精神疾患も保障します。

給付金の受取り方には「満額タイプ」と「ハーフタイプ」があり、加入している公的医療保険制度に合わせた選択が可能です。

SBI生命を含むネット申込が可能な生保3社の就業不能保険を以下の条件で比較した結果、最安の保険料との差が10%未満であったため「業界最安水準」という表記を使用。(2023年1月6日時点)
【比較条件】30・40・50歳、男・女、就業不能給付金月額10・15・20万円、保険期間60・65・70歳満了、月払、特約なし。

終身医療保険「SBI生命の終身医療保険Neo」のおすすめポイントを教えてください。

松本さん

カスタマイズ性の高さと、健康状態による保険料の割引です。

「SBI生命の終身医療保険Neo」は、ニーズが高い保障を厳選し、必要な特約を組み合わせてカスタマイズできる保険です。

さらに、お客さまの喫煙状況・体格等が当社の定めた基準を満たしていると、保険料が割安になるのもおすすめポイントですね。

「特別保険料制度」「特定疾病・部位不担保法」などの制度によって引受範囲を拡大しているので、これまでご契約できなかったお客さまもご加入いただける可能性が広がります。

SBI生命の定期保険「クリック定期!Neo」と「今いる保険」は、どこが違うんですか?

松本さん

大まかには保険料と販路が異なります。

当社の定期保険はインターネットでの販売か、それ以外(対面・通販)かで分かれていて、インターネット(クリック定期!Neo)の方が安くなっているんです。

他には、「クリック定期!Neo」の保障額は1億円までですが、「今いる保険」は3億円まで。

保障内容はおおむね同じで、「今いる保険」は90歳まで保障するのが特徴ですが、解約返戻金はありません。

インターネットの販売が主流なので、どうしても通販と対面の「今いる保険」はあまり注目されていないのが現状ですが、対面などでのご契約を希望されるお客さまもいらっしゃるので、そのようなお客さまにぜひご検討いただければと思います。

SBI生命

ライフプランを確立すれば必要な保障がわかる

今後、商品開発として取り組んでいきたい事柄は何ですか?

松本さん

ラインナップの増強と新しいターゲット層の開拓です。

短期的には、今は実質3つしかない商品ラインナップをもっと増やしていきたいです。

中長期的な話だと、今はインターネット申し込みが中心なのもあって、基本的に30代~40代をターゲットにしています。

しかし、これからの人口の動きを見ると、高齢者向けの需要も考えていかないといけない。

実現できるかはニーズや仕組み次第ですが、死亡保険や介護保険などで高齢者の方に向けたサービスができないかなと思っています。

最後に、このページを見ている方に一言お願いします!

松本さん

保険を選択する前に、ライフプランをしっかり立てましょう!

例えば、将来に向けて積立をしたい時、保険を見直して保険料を節約できれば、その分積立を増せるかもしれません。

万一の場合や病気、失業などのリスク対応に必要なコストの偏りをなくすのが保険の役割です。

積立とリスクヘッジを保険1本にまとめる考え方もあるでしょうし、当社では積立や運用はSBI証券、保障はSBI生命で、と分けるのを推奨しています。

まずはライフプランを立てて、想定しうるリスクに対して必要な保障、保険料を考えてみてください。

総コストと将来の資産の積み上げを考えながら、幸せな老後に向けて資金準備・リスクヘッジを進めていってほしいです。

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