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対人賠償保険とは?自賠責保険との違いや無制限にすべき理由を解説!

対人賠償保険ってどんな自動車保険?
対人賠償保険に加入していないとどうなる?
対人賠償保険は、交通事故で相手にケガをさせたり死亡させた場合に損害賠償を補償してくれる保険ですが、自賠責保険との違いや補償内容を知っておきたいですよね。
今回は、対人賠償保険の仕組み、自賠責保険との違いや補償内容、加入すべき理由などを詳しく解説していきます。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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対人賠償保険とは?

対人賠償保険とは、自動車事故で他人を死傷させてしまった際に発生する賠償責任を補償する保険です。
事故の加害者が支払うべき損害賠償を保険会社が代わりに支払ってくれるため、万一の事故に備えられます。
補償の対象になる内容
対人賠償保険では、相手の治療費・入院費・慰謝料・後遺障害に対する損害・死亡時の逸失利益などが補償対象となります。
賠償額は被害者の状況に応じて数千万円以上になるケースもあるため、対人賠償保険に加入して万一に備えておくのが重要です。
また、同乗者が友人・知人の場合は対人賠償保険の補償対象となりますが、運転手の家族(父母・配偶者・子ども)の場合は対人賠償保険は補償対象外となり、人身傷害保険や搭乗者傷害保険で補償されます。
義務のある保険ではないが重要
対人賠償保険は任意保険の一部であり、法律上の加入義務はありません。
しかし、自賠責保険だけでは補償が不十分なため、任意での対人賠償保険加入が現実的には必須の対策となります。

対人賠償保険と自賠責保険の違い

自賠責保険の補償内容と上限
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、法律ですべての自動車・バイクの所有者に加入が義務づけられている保険です。
自賠責保険が補償するのは「相手の死傷のみ」であり、対物や自分のケガ、車両の修理費用などは対象外となります。
自賠責保険では、傷害の場合は最大120万円、後遺障害は最大4,000万円、死亡は最大3,000万円まで補償されますが、賠償金額が上限を超えた場合は、自己負担または任意保険での補填が必要です。
そのため、自動車事故を起こした時の自分や同乗者のケガ、物損や車両の修理費用など幅広い補償を受けるためには任意保険との併用が欠かせません。
任意の対人賠償保険の必要性
自賠責保険のみで補償しきれない場合、加害者本人が不足分の賠償額を負担しなければならず、経済的に多大な損失を招くリスクがあります。
交通事故では、被害者一人に数千万円以上の賠償が発生するケースもあるため、万一に備えられる対人賠償保険への加入は非常に重要です。
対人賠償保険を無制限にすべき理由

「無制限」とはどのような内容か
対人賠償保険では、補償上限を「無制限」に設定する場合が多いです。
無制限に設定していれば、事故で賠償責任が発生した際に保険会社が上限なしで保険金を支払ってくれます。
万一、事故の賠償額が数億円に達してしまっても、対人賠償保険の補償額が無制限であれば契約者が自己負担する心配がありません。
なぜ「無制限」が推奨されるのか
自動車事故が起きると、重度障害を抱えてしまったり死亡させてしまった場合に、損害賠償額が数千万円~数億円に及ぶケースも。
事故の内容によっては非常に高額な賠償が発生する場合もあるため、対人賠償保険の補償額は無制限が推奨されています。

対人賠償保険の加入方法と保険料

自動車保険にセットで加入
対人賠償保険は、任意の自動車保険の基本補償として組み込まれているのが一般的です。
対人だけ単独での加入は通常できないため、自動車保険に加入する際に補償内容をチェックしておきましょう。
保険料は補償額と条件で変わる
対人賠償保険を無制限にすると、補償内容は手厚くなりますが、保険料が若干上がる場合があります。
しかし、大きな事故で数千万~数億円の賠償が発生するリスクと比べれば、コストパフォーマンスは非常に高いため、無制限にするメリットは十分にあるでしょう。
保険料を抑える工夫も可能
自動車保険は、年齢条件や運転者限定、無事故割引などを活用すれば、保険料の負担を抑えながら加入が可能です。
また、ダイレクト型(ネット型)であれば、代理店型の保険よりも保険料が2~3割安くなる場合もあります。
加入を検討する際は、複数の保険会社の料金や補償内容を比較するのがポイントです。
対人賠償保険の仕組み:まとめ

対人賠償保険は、自動車事故で他人を死傷させてしまった場合の賠償責任を補償する任意保険です。
自賠責保険では補いきれない損害に対して、補償を無制限に設定していれば万一の事故にも備えられます。
事故の賠償額は数千万円を超えるケースもあるため、自動車保険へ加入する際には対人賠償の補償を手厚くしておきましょう。
