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ドライバー保険が家族の車に使えない理由とは?利用条件と回避方法を解説

ドライバー保険が家族の車に使えない理由とは?利用条件と回避方法を解説

ドライバー保険は家族の車には適用されない?
ドライバー保険で補償される車は?

ドライバー保険は運転者自身が補償対象となる保険ですが、家族の車には使えない仕組みになっています。

知らずに運転して事故を起こすと、補償を受けられず修理費を全額負担するおそれも

この記事では、ドライバー保険は家族の車には使えない理由と使えないときの代替策を解説していきましょう。

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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グッドカミング編集部
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ドライバー保険は家族の車には使えない?

ドライバー保険は「他人の車」が対象

ドライバー保険(自動車運転者損害賠償責任保険)は、他人の車を運転中に事故を起こした場合に、運転者自身が補償対象となる保険です。

「他人が所有する車」を借りた際に起きた事故に備える保険なので、継続的に利用する車や、同居家族の車には適していません

家族の車で補償対象外になる例
● 実家に住む兄の車を借りて運転
● 毎週末に親の車を借りて出かける
● 契約時に記載した使用条件と実際の利用状況にズレがある

同じ住所に住んでいる時点で「同居家族」とみなされるケースが多く、ドライバー保険が無効になるリスクもあるため注意が必要です。

契約前に、補償対象の条件や利用状況とのズレがないかを必ず確認しておきましょう。

対象車種

・自家用普通乗用車
・自家用小型乗用車
・自家用軽四輪乗用車
・自家用小型貨物車
・自家用軽四輪貨物車
・自家用普通貨物車(最大積載量2トン以下)
・特種用途自動車(キャンピング車)
・二輪自動車
・原動機付自転車

マイカーや同居の家族が所有する車を運転する際はドライバー保険ではなく、一日自動車保険や任意保険で備えるのが合理的です。

家族の車にドライバー保険が適用されない理由

ドライバー保険は「他人の車」専用の保険

ドライバー保険は、車を所有していない人が一時的に他人の車を運転する際の補償です。

「一時的な運転」と「他人名義の車」の条件を満たすのが前提のため、家族以外の名義で、継続して使用していない車が対象となります。

同居している家族名義の車や、頻繁に利用している車には適用されないケースが一般的。

ただ、保険会社や契約内容によって補償範囲が異なるため、補償対象外になる車についてしっかり確認しておくのが重要です。

同居の親族の車は「自己所有に準ずる」と見なされる

ドライバー保険は、マイカーを持たない人が他人の車を一時的に運転する際の事故を補償する保険です。

同居する家族の車を頻繁に使用する場合、保険会社から「主に使用している」と判断され、補償対象外となる可能性もあります。

また、車の名義が家族であっても、主に自分が使っていると判断されると補償されません。

契約内容と実際の利用状況に相違がある場合、保険会社は契約違反と判断し、保険金が支払われない恐れも。

契約時には使用目的や運転者の範囲など、実際の利用状況を正確に申告し、変更があった場合は、速やかに保険会社へ連絡しましょう。

ドライバー保険が家族の車で使えないとどうなる?

ドライバー保険が使えないリスク
● 事故時の補償が受けられない可能性
● 家族の自動車保険に影響が出る可能性
● 法律上の責任や賠償トラブルのリスク

事故時の補償が受けられない可能性

ドライバー保険が無効と判断されると、事故による修理費や治療費が発生しても、保険会社からの支払いは受けられません

特に相手がいる事故では、多額の賠償を請求されるリスクも高まります。

予期せぬ事故が起きた際の負担は大きくなるため、自分の状況に合った保険を選び、安心して運転できる環境を整えておきましょう。

家族の自動車保険に影響が出るケース

ドライバー保険が適用されないと、家族の自動車保険を使わざるを得ません

事故による補償を受けると、<保険等級が下がったり、翌年の保険料が高くなったりします

また、無断で車を使用したと判断されると、補償が受けられないリスクも。

保険の扱いを誤ると家族全体に影響が及ぶため、使用前にしっかり確認するのが重要です。

法律上の責任や賠償トラブルのリスク

ドライバー保険の適用外で事故を起こすと、修理代や治療費だけでなく、相手への損害賠償まで自己負担で支払わなければなりません

任意保険に未加入の場合、自賠責保険では物損が補償されないため、車の修理費などは自己負担になります。

さらに、重過失が認定されれば、裁判に発展する可能性も。

無保険での運転は、法的にも重大なリスクを伴い、損害賠償責任を全額負う可能性もあるため、事前の備えが非常に重要です。

ドライバー保険が使えないときの代替策

ドライバー保険が使えないときの代替策
✅ 共有の車は家族全員を補償対象にする
✅ 必要に応じて1日自動車保険の活用
✅ 代理店に相談して最適な保険を選ぶ

共有の車は家族全員を補償対象にする

家族で1台の車を使うなら、家族の誰が運転しても補償される運転者限定特約を選ぶのがおすすめです。

運転者限定特約には、「本人限定」「本人・配偶者限定」「家族限定」「運転者限定なし」などの種類があります。

保険料は、補償範囲が広がるほど高くなる傾向がありますが、家族全員が安心して運転できるようになるでしょう。

契約内容や特約の設定は、保険会社や商品によって異なるため、詳細は各保険会社に確認してください。

必要に応じて1日自動車保険の活用

家族の車を年に数回しか使わない程度なら、短期自動車保険や1日自動車保険が便利です。

スマホやコンビニから簡単に申し込めて、その日から補償が適用されるので、出先や急な運転にもすぐ対応できます。

短時間の運転でも事故のリスクはあるため、備えは欠かせません。

費用を抑えつつ安心感を得たいときには、有効な選択肢です。

代理店に相談して最適な保険を選ぶ

自分の状況に合った自動車保険を見つけるのが難しいと感じたら、保険代理店に相談するのが安心です。

保険のプロが家族構成や利用状況に合った補償を提案してくれるため、納得感を持って契約に進めます。

複数社の保険を比較しながら、無理なく自分に合ったプランを選べるので、積極的に活用しましょう。

状況に合わせて適切な保険を選ぼう!

ドライバー保険は、他人の車を一時的に運転する場面に適した保険です。

「他人が所有する車」を借りた際に起きた事故に備える保険なので、継続的に利用する車や、同居家族の車には適していません

家族の車で補償対象外になる例
● 実家に住む兄の車を借りて運転
● 毎週末に親の車を借りて出かける
● 契約時に記載した使用条件と実際の利用状況にズレがある

家族の車を使う頻度が高いなら、運転者としての登録や保険条件の見直しがおすすめ

家族の車を年に数回しか使わない程度なら、短期自動車保険や1日自動車保険が便利です。

トラブルを未然に防ぐためにも、保険内容をきちんと理解し、家族と一緒に使用状況に合った保険を選びましょう。