- 保険
- 収入保障保険
収入保障保険は団信の代わりになる?それぞれの特徴や活用方法を解説

団信と収入保障保険の違いは?
住宅ローンに収入保障保険は活用できる?
住宅ローンを組むときに団体信用生命保険(団信)への加入を求められますが、収入保障保険が代わりになるか気になる方もいますよね。
団体信用生命保険(団信)と収入保障保険には、補償内容や目的に明確な違いがあるため、役割を整理したうえで使い分ける姿勢が重要です。
この記事では、収入保障保険と団体信用生命保険の違いや収入保険で代替できるか解説していきましょう。
- この記事の編集者
- 最新記事

- グッドカミング編集部
- グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。
- 収入保障保険は団信の代わりになる?それぞれの特徴や活用方法を解説 2025.10.16
- 婚活したい薬剤師は必見!婚活したい薬剤師向きの結婚相談所と婚活成功法! 2025.10.16
- 不動産投資の始め方は?必要な準備や手続きと失敗しないための注意点を解説 2025.10.15
この記事の目次
収入保障保険は団信の代わりになる?

収入保障保険は団体信用生命保険(団信)の完全な代わりにはなりませんが、生活費を補う手段として非常に効果的です。
団信は住宅ローン返済に特化し、住まいを守る役割にとどまりますが、収入保障保険は遺族の生活維持を支える補償として機能します。
補償の対象や給付の形式が異なるため、それぞれの補償範囲を理解した上で、目的に応じて活用するのが安心な暮らしにつながるでしょう。
収入保障保険とは?
収入保障保険は、契約者が死亡または高度障害を負った際に、残された家族が毎月一定額を受け取れる保険。
被保険者が働けなくなった時に家計の支出に近い形で保険金が受け取れるため、生活費や教育費を長期間カバーする目的に適しています。

支払期間は加入時に設定されており、契約満了までの残存期間に応じて、総支払額は変動するのが特徴です。
例えば、契約満了が60歳で、55歳で万が一の事態が起きた場合、60歳までの5年間、毎月給付金が支払われます。
ランキングは各保険商品の優劣や推奨を示すものではなく、2025年09月01日~09月30日の申込件数、資料請求件数、及びアクセス数に基づいて作成したものです。
団体信用生命保険(団信)とは?
不動産投資ローンを利用して物件を購入する際、金融機関から融資条件として団体信用生命保険(団信)への加入を求められるケースがあります。
団体信用生命保険(団信)は、借入者がローン返済中に死亡や高度障害状態になった場合に、残りのローンを完済する仕組みの保険です。
住宅購入の際、多くの金融機関が団信への加入を条件にしており、ローンの契約に組み込まれているケースが一般的。
生命保険とは異なり、ローン残高に対してのみ保障が適用されるので、日々の生活資金や教育費などには活用できません。
団信に入っていれば、もしもの時でも住宅ローンがない住まいを家族に残せるので安心です。
団信と収入保障保険の併用が有効な理由

住宅ローン返済と生活費に備えられる
団体信用生命保険を利用すれば住宅ローンの残高は完済されますが、管理費や固定資産税、生活費までは補われません。
収入保障保険を組み合わせれば、住宅を維持しながら管理費や固定資産税、毎月の生活支出にも対応できます。
住居に関する補償と日々の生活費を支える備えがあれば、収入の途絶による混乱が防げるでしょう。
教育費や生活維持のために備えられる
まだ小さい子どもがいる家庭では、教育費や生活費が長期にわたって大きな支出となります。
団信で住宅は守れても、学費や日々の支払いにまで対応できないのが現実です。
収入保障保険を活用すれば、毎月の給付金によって生活基盤を維持できるでしょう。
団信の代わりに収入保障保険を使う注意点

団信加入が義務付けられているか確認
一部の金融機関では、住宅ローンを組むときに団体信用生命保険への加入を必須としている場合もあります。
団信の代替として収入保障保険を中心に備えたいと思っても、条件に含まれていれば代わりにはできません。
団信の扱いは金融機関によって違うため、住宅ローンを申し込む前に、保険の条件や内容をきちんと確認しておくのが大切です。
収入保障保険はローンの一括返済には対応していない
収入保障保険は毎月決まった金額が支給される仕組みなので、住宅ローンを一括で返す目的には向いていません。
生活費など日常の支出を支えるのにはぴったりですが、ローンを一気にゼロにしたいなら団信の方が安心です。
団信なしで住宅ローンを組むと、家族が返済しなければならないため、お金のやりくりも含めて事前にしっかり備えておく必要があります。
加入条件や保険料の違いに注意
団信と収入保障保険では、加入時の審査基準や保険料の設定方法に明確な違いがあります。
団信は住宅ローンとセットで契約されるケースが多く、団体割引が適用されるため保険料が抑えられる傾向に。
一方、収入保障保険は個人契約となるため、年齢や健康状態によって保険料が大きく変わる点に注意が必要です。
補償内容や給付の仕組みも異なるため、目的と家計のバランスを踏まえて、最適な保障を選びましょう。
収入保障保険を住宅ローン対策に活用するコツ

保障期間はローン完済年齢に合わせる
収入保障保険の保障期間は、住宅ローンの完済予定年齢に合わせて設計すると、保険料の無駄を抑えやすくなります。
働けなくなったときの備えとしては、返済終了まで保障が継続する内容が効果的です。
生活設計や支出の見通しに応じて保障期間を見直せば、保険の機能をより有効に発揮できるでしょう。
給付金額は月々の支出を想定して設定
毎月かかる生活費や教育費、固定費をベースに給付金額を決めておくと、家計の状況に合った保障が用意できます。
住宅ローンと並行してかかる支出を整理しておけば、どれくらいの金額が必要かイメージしやすいです。
給付が少なければ生活が厳しくなり、多すぎると保険料がかさむため、家計簿などを活用して支出を把握し、自分の生活に合った金額で設定してみてください。
ライフプランに応じた見直しが重要
収入や家族構成の変化に応じて、保障内容が現在の状況に合っているかを定期的に確認する必要があります。
収入保障保険は長期間の継続を前提としているため、途中解約や大幅な見直しには向いていません。
医療保険や終身保険と併用しておくと、万一の場面における補償の厚みを強化できます。
無駄な保険料を避けつつ、家計に無理のない形で保障が継続するよう設計するのが安心です。
収入保障保険は団信の代わりになる?:まとめ

収入保障保険と団体信用生命保険は、どちらも大切な家族を守るための保険ですが、補償の内容や目的が異なります。
団体信用生命保険は住宅ローン完済に特化した保険であり、一方、収入保障保険は遺族の生活を支えるための仕組みです。
世帯主に万が一があった際の家族の生活への備えをしっかり確保するなら、団信と収入保障保険などの生命保険を併用するのが効果的。
それぞれの特性を理解し、自分のライフプランに合った保険設計をしましょう。